膣トリコモナス症の症状

膣トリコモナス症の症状

膣トリコモナス症は、トリコモナス原虫が原因で発症する病気です。
膣に寄生して膣炎を起こすので、トリコモナス膣炎とも言います。
セックスによって感染し、潜伏期間は1~2週間あります。


女性の症状


主な症状 あわ状の悪臭の強いおりものの増加/外陰部や腟の強いかゆみや痛み

女性の症状としては、黄色味を帯びた泡立ったおりものが たくさん出ます。
性器が、赤くなったり 痒くなったりもします。
病気が進行すると排尿痛も現れ、さらに放っておくと卵管炎なども引き起こすことがあります。
そして不妊症になったり、妊娠しても流産や早産を起こす可能性があります。


男性の症状


主な症状 尿道からのウミ/軽い排尿痛 男性の症状についてですが、尿道に寄生するので 軽い排尿痛があります。
ただ気付かないことが多いので、感染源になりやすいです。



検査・治療

検査は、膣の分泌物を調べます。
感染していると原虫がうようよ動き回っている様子が、顕微鏡で確認できます。
治療は、内服薬を1週間~10日飲んで行いますが、場合によっては膣錠を用いることもあります。
パートナーが治さない限り再発を繰り返すので、治療はカップルで一緒にすべきです。
そして治療中は、セックス禁止です。
おりものが増えたりいつもと違った感じがする…ご不安な方はまずこの検査がおすすめ。
綿棒でこするだけで簡単に検査できます。

膣トリコモナス症は性病の1つ

トリコモナスは、膣トリコモナス症とも呼ばれる、性病の1つです。
その特徴としては、原虫という虫から感染すること、男性の場合は症状が乏しいこと、性交渉をしなくても、風呂などで感染する場合もあること、悪臭が強かったり、黄色い泡状のりものが出ること、陰部のかゆみや早産の原因にもなります。
また、中高年にも多いです。 原虫というの小さな虫から感染し、他の性病と違って、中高年の年代にも幅広く感染者がみられます。
一昔前に比べると、生活環境の改善などから、全体的な感染者は減少していますが、性行動の盛んな若者間では、増加傾向にあるようです。
他の性病のように性行為によって感染しますが、トリコモナスは乾燥に非常に弱い一方で、水中では長時間の感染性があるため、家庭内でも、便座や浴槽から感染することがあります。
 女性の場合の症状としては、泡状で、悪臭の強い黄色いおりものが増えたり、外陰部や膣内に強い痒みが起きることがあります。
また、妊娠中に感染すると、細菌性の膣症を合併しやすくなります。
そうなると、細菌性膣症の原因菌が子宮に入り込み、赤ちゃんを守り、育てている膜や胎盤が炎症を起こしたり、羊水を通じて胎児へも感染する場合があります。

トリコモナスは放置すると危険

トリコモナス感染症は原虫の1種である膣トリコモナスの寄生による膣炎です。
膣だけでなく尿道や膀胱などにも感染し、尿道炎、膀胱炎、外陰炎などを併発することもあります。
感染経路は主に性行為によります。
また、原虫は湿ったタオルなどでも1日程度生きることができるため、タオル、下着、シーツを介しても感染することがあります。
感染後、約3週間で症状が現れることが多いですが、約50%は症状のない無症候性です。
主な症状としては、女性の場合、悪臭の強いおりものが増加したり、外陰部のかゆみ、刺激感などがあります。
さらに症状が進行すると、排尿障害や膣炎などを引き起こす場合もあります。
男性の場合、尿道から膿のようなものが出たり、排尿時の軽い痛み、性器の違和感などの症状があります。
このトリコモナス感染症を放置することで、原虫が増殖を続け、生殖器の炎症が悪化します。
女性の場合、不妊症になったり、早産の危険を高めることになります。
治療薬としては、ニトロイミダゾール系薬剤(メトロニダゾールなど)が広く用いられています。
男性の場合は、1週間~10日間ほど経口投与が行われます。
女性の場合は、膣洗浄を行い、経口投与あるいは膣錠、もしくは双方の併用を10日間行います。

トリコモナスの治療期間について

トリコモナスは男女ともに自覚症状が出にくいことから、自分がいつ感染をしたのかわからないという人もいます。
トリコモナス原虫が原因となる病気であり、男性よりも女性がその症状が強く出ます。
治療期間はその症状や程度によっても異なりますが、早期に治療を開始することで回復も早くなるので異常を感じたり違和感があった時には専門の医療機関を訪ねることが重要です。
女性の場合はまずは膣の洗浄を行い、内服薬と外用薬で治療を行うのが一般的です。
膣に挿入をする錠剤や膣に塗布する軟膏が処方されることとなり、多くの場合2週間程度の薬が処方されます。
男性の場合は、内服薬を1週間から10間程度服用することで治療をすることができます。
女性と比べて、治療期間が短期間で済むのです。
性感染症の治療をする際には完全に治るまで治療を行うことが非常に大切であるため、症状が無くなった等の自己判断で薬を止めたり医療機関に行くことを止めてしまうといったことは避けなければなりません。
たとえその症状が無くなったとしても、原因となっているウイルスや菌が完全に根絶するまでは正しい治療を行うことが重要です。
素人の自己判断で治療をやめてしまうことで、再発をすることもあります。